阿弥陀仏とは

阿弥陀仏とは西方極楽浄土を仏国土とする仏。
別名は阿弥陀如来(あみだにょらい)、
無量寿仏(むりょうじゅぶつ)、
無量寿如来(むりょうじゅにょらい)など。
古代インドの言語サンスクリット語で
アミターユスまたはアミターバといわれる。
意味は「無量寿」「限りない寿命のあるもの」
「無量光」「限りない光明のあるもの」など。
阿弥陀仏はその省略形の音写である。
阿弥陀仏は阿弥陀仏を心に念じ、
その名を称える人々を極楽浄土へお導きくださる仏。
「南無阿弥陀仏」(なむあみだぶつ)とは
阿弥陀仏に帰依するという意味。

阿弥陀仏写真
「法伝寺御本尊阿弥陀仏座像」

 山高龍雲仏師造
胎内に仏縁者による御名号が納められています。



阿弥陀仏の姿

阿弥陀仏は立像(りつぞう)
坐像(ざぞう)などの仏像や、
掛け軸などの絵姿などさまざまなものがある。
本尊としてどの形態の阿弥陀仏を
安置するかは宗派によって異なる。

阿弥陀仏を本尊とする宗派は主に
「浄土宗」「浄土真宗」「天台宗」など。

また光背(こうはい)
仏の後ろにある後光をあらわしたものの形も
宗派によって異なり、仏像の製作時代によっても
特徴がある。

阿弥陀仏の特徴の一つとして印相があり、
印相はそれぞれの仏のさとりや誓願をあらわしている。
主に阿弥陀仏は衆生印(しゅじょういん)、
弥陀の定印などをしていることが多い。

衆生印とは人さし指・薬指のいづれかと、
親指とで輪をつくっている印相。
衆生印はどの指を合わせるかによっても意味があり、
上品上生〜下品下生などといった9種類によって
極楽往生の違いを表している。

梵字(ぼんじ)というサンスクリット文字では
阿弥陀仏はキリーク、キリクと呼ばれる
一文字で現わされる。


阿弥陀仏の仏国土(ぶっこくど)・住まい

阿弥陀仏の仏国土を極楽浄土、極楽、
西方極楽浄土、極楽天上、極楽界という。

サンスクリット語でスカーヴァティーといい
「安楽のある土地」という意味。

極楽浄土は十万億の仏国土を越えた西方にあり、
苦悩のまったくない安楽な世界であるといわれている。



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